私が旅へ出た理由

初めてEisukeと出会った日。

『いつか世界一周に行こうと思ってるんだ。いや、必ず行くよ!』

目をキラキラさせながら そう話す彼に

『へぇー。すごいね!』

ありきたりな答えしか返せなかった。

田舎に住んでいた私にとって

世界一周は特別な人にしか出来ないことだと感じていて

どこか現実離れしたお話しだった。

確かに、20代前半の私は《ひとりっこ》《自分を持つ》ということがコンプレックスで、自分にはもっときびしい環境が必要だ。

 

周りに流されず自分自身を1からつくっていきたい。と思い

言葉の話せないヨーロッパに移住したいと考えていた。

親元を離れて 苦しいのは当たり前で興味のあることをとことん勉強してみたい。

そう思っていた。密かにね。

だけど、世界一周となるとなんだか響きが大げさで『そんなに簡単にいけないでしょ。』と

内心、どこか否定的だった。

本気で考えることもなく計画にうつすわけでもなく時間が過ぎていった。

 

出会いと別れと再会を経て前よりもっとお互いを思いやれるようになり

お互いを理解したいと思えるようになり

本音で語り合えるようになり

なにより一緒に居たいと思うようになった。

 

しばらく経って、結婚が決まり一緒に暮らし始め、これからのことや夢を話すようになった時、2人のいろんな事が見えるようになった。

 

@このままでいいのか?と悩んでいること。

今までもそう思ってきたようだったけど、会社の大きな変化で感じることが多い時期だった。

一社員として定年まで働くよりも、自分のために誰かのために行動に移したいという想いがあった。

私も同様に、この人にはもっと自分を最大限に活かせる仕事があるのではないか?

そう思っていたので『辞めても2人で力をあわせれば何とかなるからやりたいことをやったほうがいいよ!』

どちらかと言うといつの間にか退職へ背中を押していた。

 

@2人で世界一周にいきたいということ。

口にしないだけで彼の夢はずっと心の中に生きていた。

結婚したのに。。仕事を辞めて世界一周?

誰もがそう思うかもしれないが私は『行くなら家族になって一緒に行きたい。』

そう言ってくれたことがただ、嬉しかった。

もちろん初めは 冗談だと思ったりもしたけど

これからのことを見据えて それでも行きたいと思っているのなら、それは本気なのだろうなと思っていたので特に迷いはなかった。

むしろ、旅を通して2人で思いきり喜怒哀楽を味わい

その学びや感動をたくさんの人に伝えたい。

そう思っていたので賛同した。

 

結婚 退職 世界一周 

 

あまりにもバタバタしてしまったけれど、お互いが仕事をしていない今がチャンスだった。

お金は無いけどね。笑

心配してくれ反対する人は沢山いたけど

これが私たちのタイミングで私たちにしかできない人生をつくればいい。

かっこつけているわけではないけど、自分ではこの考えがしっくりきていた。

帰国しても一生懸命に働けば、ご飯を食べるお金くらいは大丈夫だろうと。

 

それからは思考がプラスに働くように

具体的にイメージできるように。

いろんな方とお話しさせていただいて2人で気持ちを一つにしていった。

 

旅に出て本当に良かったと今でも思う

お互いをじっくり見つめあうことができ

感動を共にすることで心がぎゅっと繋がる気がする。

 

世界一周に遊びにというよりも

勉強させてもらいに来ているという感覚。

それは今でも変わらない。

 

楽しいことも辛いことも

笑いも学びも

喧嘩もアクシデントもハプニングも全てが意味のあることで勉強させてもらっている。

 

長くなってしまって

 あぁ まとまらなくなっちゃったなぁ。

 

旅への決断最大のポイントは

単純だけど

2人で行きたいと言ってくれたことが

 本当に嬉しかった

 

それだけなんです。

 

Lomi